癒されないセラピスト

 

先月まで、わたしは

「雇われセラピスト」をしていました。

 

毎月、平均60人を超えるお客様に施術をさせていただいて、売上は個人で月に70万円ほど。

 

勤務は週5日

毎日9:30~21:00

休憩1時間

 

完全週休2日。というのは

この業界では「マシ」なほうだったそうですね。

 

リラクゼーション業界は

「低価格サービス競争」が

「スゴいこと」になっています。 

 

ピンからキリまで。

という言葉が

ぴったり。かもしれません。

 

 

「肌で感じるサービス」ですので、

「自分の心のあり方」には

とても気をつけています。

 

しかし

 

私のいた場所は

「そんなことは気にしないところ」で

「休憩がなくなる」といったことは日常茶飯事でした。

 

労働基準に基づいた「指導」は会社からあっても、店長さん自ら、それを無視していましたので、全く話にはならず。

 

いつだったか、その店長さんは

 

「私は、お客様が大好きです!スタッフよりも、お客様が大事です!」

 

と、笑顔でおっしゃっていました。

 

それを見たときに

「あ、これは危険だな」と感じました。

 

そういえば、、と

過去の記憶をたどりましたら

 

入社、配属後のオリエンテーションにて、店長さんと面談した際

 

その店長さんは

 

「私は、アニメのワンピースが好き!

お店のスタッフと、あんなふうな仲間になりたい!

私は、ルフィーになりたい!」

おっしゃったんですね。

 

その時に

「あ、この人はヤバいかもしれない」

 

と、感じていたんだった。と。

 

思い出した。んです。

 

一見

明るく、ハキハキとして、前向きで、一生懸命、熱意を持っているかた。なのですが

 

私には、最初から

「その反対側」が見えてしまっていました。

 

その方は、世界一有名なネズミのキャラクターのことも敬愛していました。

 

食事や休憩をとる時間も

「お客様にささげる」ことを

「サービス」とされていました。

 

この店長さんは

ご自身の感覚が全て。でしたので

私は、はじめから

「あわないこと」を

「知って」いました。

 

このかたは

リラクゼーションスペースというお店の中で

 

「大声で笑い」

「大声でスタッフの私生活を話し」

「大声でスタッフをいじりたおし」

「大声で自分の価値観を語り」

 

常に「大声」で

自分が「ここ」にいることを毎日、毎日

叫んでおられました。

 

ですので、私がいた場所は

「かなりうるさい場所」でした。

 

この

「店長さん」を

「完全にコピーしたようなスタッフ」

が1人いましたので、

音量は「2倍」です。

 

個室で施術をしていて

「お客様の声が聞こえない」ことが

「毎日」ありました。

 

店長さんの「日課」は

「スタッフをいじること」

でしたので

 

毎日、毎日

「誰か」が「話のネタ」にされていましたね。

 

人を「落として」

自分を「あげる」ことを

「無意識」にしてしまう。のだと思います。

 

スタッフの話を、お客様にすること。で

「仲が良い」と思われる。と

「信じてしまっている」のだと思います。

 

ただ、その店長さん

私のことは絶対に「ネタ」にできませんでした。

 

私は、店長さんに

「店長さんがしていることで、端からみたら変なこと」を、一度、言葉で伝えたことがあるんです。

 

そんなことするスタッフは

あの場所には居ないので

「怖かった」んだと思います。

 

変なことしていても

「変だよ!」と

誰も注意してあげないんです。

 

他のスタッフいわく

店長さんは

 

「言ってもきかない」

「言ってもかわらない」

「言ってもわからない」

 

のだそうです。

 

つまり

「スタッフから、あきらめられてしまっている店長さん」だった。んですね。

 

でも、店長さんご自身は

それには気づかないことにして、見てはいませんでしたね。

 

「ワンピースのルフィーのようになりたい」

 

「世界一有名なネズミのキャラクターのようになりたい」

 

そうなれる場所。が

あの場所。

しかし

あの場は、

リラクゼーションのお店で。

 

夢の国ではなく

現実化されている場所であり

アミューズメント施設ではないのですが

完全に私物化してしまった。んですね。

 

ワンピースのルフィー

 世界一有名なネズミのキャラクターは

好き、嫌い

というレベルで

人をみていないので

 

どこにいても、誰といても

かわらないのですが

 

本物は

「大声でスタッフの私生活を話し」

「大声でスタッフをいじりたおし」

たりは、しないですが。

 

 

何度かお伝えしてみましたが

伝わることはありませんでした。

 

これは

セラピストという職業を通じて、様々な方と接していて気づいたことなのですが

 

「自分の存在価値」を

「お客様に証明してもらおう」とする

セラピストは

とてもたくさんいると思います。

 

わかりやすくお伝えするならば

「お客様に癒していただいて、

お客様に必要とされることで自分を保っているセラピスト」がいる。ということです。

 

「お金」は「エネルギー」です。

 

もしかしたら

 

お金というエネルギーを支払い

更に、

「人から必要とされることでしか自己の存在価値を保てないセラピスト」に

「エネルギーを奪われてしまっている可能性がある」ということです。

 

そういう方は、必ず

「通っていらっしゃいます」

 

身体は、こころは

「癒されない」ですし

「あそこにいって、あの人にしてもらわないと治らない。癒されない」と

 

「思い込んでしまっている」ので。

 

気づかない。

 

ただ、

受容と供給が

バランスよく

「それでいい」

「そのひとがいい」

なら、かまわないのだと思います。

 

ちなみに

私が担当させていただいておりましたお客様で

 

私がいなくなるタイミングで

お店に通われるのをやめられたお客様が

3人いらっしゃいます。

 

 

人から必要とされないとだめ

人と比べないとだめ

 

そういったものを

「サービスするセラピスト」

「サービスするお店」に私は、やっぱり馴染めませんでした。

 

スタッフの売上を

退職するから。という理由で勝手に奪ってしまって、謝ることもしない。

 

そんな店長さん

それらを黙認するスタッフ  

 

売上数字を改ざんするお店

 

そんな

偽りのセラピストには

私は、なれませんでした。

 

しかし

ニセモノがいるから

本物がわかるのですよね。

 

大変、有意義な学びでした。

 

そんなお話です。